ヒートショックプロテインとは?

HSP(Heat shock protein)ヒートショックタンパク質というものをご存じですか?

 

主な作用

・感染・疲労などで傷ついた細胞の修復

 

・ガンや病原菌を見つけ出して殺すNK(ナチュラルキラー)細胞の活動を促進。また、ここにがん細胞があることを免疫系の細胞に教える「樹状細胞」を増やしその作用を強化する。

 

・運動の2・三日前に加温すると、HSPが増え、乳酸の生成が抑えられる。筋肉痛が緩和される。

 

・肌では、紫外線などのダメージを受けた細胞を修復し、代謝を活性化させる。コラーゲンの合成の促進。

 

・HSPの増加により代謝が活性化するとダイエット効果にもつながる。など

 

すべての病気や傷害は、細胞の中にあるタンパク質の障害から起こります。障害されたタンパク質を修復してくれるのが「HSP」なのです。

 

また、この「HSP」の産生は老化とともに減ってくると言われています。そのことは、「高齢者はストレスに対して弱い。感染症になりやすい。アルツハイマー病になりやすい」ということを表しています。

 

老化とともに減ってくるこのタンパク質、増やしたいですよね?

 

この特殊なタンパク質は、身体を温めることによっても増えることが科学的に証明されています。

 

「HSP」について研究されている伊藤要子博士は、入浴法を提唱していますし、生姜を食べて体温を上げる方法などや鍼灸は、免疫学の分野で、注目されています。体温が平熱より1度上昇すると免疫力は5~6倍になると言われているんです。

 

普段から、入浴の際の温度を気を付けたり、お料理に生姜を加えたりすることは、とても効果的です。

 

当治療室では、「HSP」の産生に着目し、治療の一つとして、お灸やホットパックセラピー等を行っています。

 

HSPが病気を必ず治す 伊藤要子著
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体温を1℃上げれば人生が変わる病気が治る 石原結實著
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