✷あなたの靴、足に合っていますか?

✳肩こり、腰痛、膝の痛みの原因と靴の話

 

幅が狭い(細い)靴はもともと少なく、一般的な靴のサイズの多くは、2E・3Eなどです。私の足は甲が薄く、幅が狭いので、気に入ったデザインの靴を試着すると、ほとんどの靴において、足が靴の中で前に滑ってしまいます。

 

そうすると、靴の先指が当たって痛い。これを靴の試着の際に、店員さんに言うと靴が小さいからと判断され、ワンサイズ大きいものを勧められます。

 

これが続いて、気づけば、大きいサイズの靴、しかもスニーカーのようなひも靴のものしか選べない状態でした。

 

これは私に限った話ではなく、自分のサイズよりも大きい靴を履いている人が意外に多いのです。おそらく、ゆったりとした靴が健康に良いというイメージが浸透してしまっていること、また、くつづくりや、靴選びの際、幅(ワイズ)を重視しないことも要因だと思います。

 

きつすぎる靴は良くありませんが、足のサイズ(長さと幅)や形に合った靴が重要です。

 

先の尖ったハイヒールが外反母趾の原因だというイメージもある様ですが、靴の幅がきちんと自分の足に合っていれば、先の尖った部分に指が滑って入ることはないので、現在では、外反拇趾の原因は、足の横アーチ(前方のアーチ)の崩れが原因の一つとされています。

 

足が前にすべった状態では、靴が脱げないように、足の指を上げて歩いたり、指先に力を入れて歩くようになります。その状態が続くと、様々な痛みや不具合が生じます。足の裏が痛い、足の甲の痛み、すねが張る、足がむくむ、足がつかれる、魚の目、タコができるなど、そして、見た目的にも、むくみで足が太く見えることが気なったり…

 

開帳足、ハンマートゥと呼ばれる状態も「足に合っていない靴」と大きく関係しています。

 

ここで、靴の専門家に伺った『正しい靴の選び方』をメモしておきます。

 

✳正しい靴の選び方

 

①足の長さ、幅を測るのは基本です。(自分の足の長さは知っているけれど、幅は知らないという方が多いのではないでしょうか?)

 

②表示されているサイズはメーカーによって基準がばらばらだったりするので、自分のサイズの一つ下と一つ上ぐらいは必ず試着してみる。

 

③靴の踵を包み込む部分は固くて、かかとをしっかり支えるものを選ぶ。

 

④靴の裏を見て、踵からつま先までが直線に近いものを選ぶ。(つま先が内側(親指側)にカーブしているものが多いです。少しのカーブはOKですが、極端にカーブがきついものは避けます。)

 

また、靴に自分の足型から作った中敷きを入れると、アーチ部分が保たれるので、足幅が狭い場合は特に足の前滑りを防ぐことが出来きます。

 

私の足がどうなったか?というと、自分の足の幅が狭いことを知らずに、大きなくつを履いていた時は、長時間歩くと、いろいろなところ(足の指、足首、膝、腰など)に痛みが出て、ヒールがある靴は10年程履いていませんでした。

 

しかし、きちんとサイズが合った靴、足にいい靴(真っ直ぐ&かかとがしっかりしている)に、中敷きを入れて履くようになってから、ヒールがある靴も履けるようになりました。(いまだに、靴選びは苦労しています。もともと、細めの靴は日本にはあまり流通していないので。)

 

✳健康は足元から

 

例えば、足や足首の問題が腰痛に関係していることもあります。捻挫の治療がきちんと行われなかったことが、原因となっている場合も多く見られます。

 

足のアーチが崩れてくると、足は土台ですから、足より上のアライメント(骨のつながり)にも影響を与え、ひざ痛、腰痛、肩こりなどの原因にもつながります。また、反対に、身体のバランスが崩れることによっても、立ったり、歩いたりする際に、足のどこに力がかかるかが変わってきます。


特に、足や、足首に問題がある場合は、ベッドの上で治療をしても立ち上がったら、治療の効果が持続しない…ということもあります。


ですから、足、膝、腰などの痛みの治療には、足の治療だけでなく、


1、身体全体のバランスを整えること。


2、きちんと足に合う靴を選ぶこと。


3、崩れてしまったアーチを改善するために、中敷き(インソール)を使う事


きちんと効果を出し、効果を継続させ、治療院や病院にかかりっきりにならないためにも、この3つが、とても重要です。

 

自然堂では、足の痛みやお悩みに対しても対応(足だけでなく、身体全体のを見て調整、運動法、テーピング法など)しています。


また、ご希望の方には、専門の中敷き屋さんもご紹介できますので、お気軽にご相談ください。 

 

インソール・中敷き
オーダータイプの中敷き(インソール)